ご挨拶
- みなさま、こんにちは。
院長の渡邊美紀です。 - 小児科医になって20数年、これまでたくさんのこども達の診療に携わってきました。一般的な風邪の病気から専門機関での治療が必要な重い病気のこどもまで、山梨の大学関連病院から、夫の仕事の都合で東京、札幌へと渡り、主に市中病院で診療してきました。
- 診療における医師としての一番のやりがいは何と言ってもこどもの笑顔です。その可愛らしく力強いパワーによって、私は今日まで小児科医を続けることが出来ました。
- 私には二人の高校生の息子がいます。子供が就学するまでは仕事は繋ぎ程度に細々と行い、子育て中心にやってきました。当時は仕事のキャリア面での焦りはありましたが今となっては母親としての大切な時間であったと同時に子育てを通し小児科医としてかけがえのないものを得ることが出来たと思っています。先が見えず結果がわからない育児は心配と不安の連続ですがそれも全て貴重な経験となっています(まだ途中ですが)。
- 息子が病気した時の不安な気持ち、辛さは何度も経験し、初めて親御さんの気持ちが分かった時もありました。その経験からお子様が具合の悪い時の不安を少しでも和らげ、その気持ちに寄り添いながら回復への手助けが出来たらと思っています。
- これからも一人でも多くのお子様、親御さんの笑顔に出会えるよう、健やかなる発育を願い尽力に努めたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
- 2020.5
- (追記)
- 開院して3年が経ちました。コロナの緊急事態宣言中の開院で、患者さんが1人も来ない日が続き、診療ができない辛さを初めて経験しました。どうにか3年続けられたのも皆様の支えがあってこそと感謝しております。
- 私事ですが子供が2人とも大学生になり、長かった子育てがひと段落ついたところです。今後は自分自身を見直す時間が増え診療もさらに充実させたいと思っております。子育てのことで聞きたいことなどあれば(私の経験談で良ければ少しでも参考になれたら嬉しいと思っていますので)お気軽に聞いてください。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
- 2023.5
成城コスモス小児科
院長 渡邊 美紀
略歴
- 出身高校
- 東京学芸大学付属高等学校
- 1997年
- 山梨医科大学(現在、山梨大学)医学部卒業
- 1997年
- 山梨医科大学付属病院 小児科
- 1998年
- 山梨県都留市立病院 小児科
- 1999年
- 山梨県山梨厚生病院 小児科
- 2001年
- 山梨県韮崎市立病院 小児科
- 2004年
- 東京北社会保険病院 小児科
- 2007年
- 北海道江別市立病院 小児科
- 2012年
- 札幌徳洲会病院 小児科
- 2018年
- 都内小児科クリニック
所属学会
- 日本小児科学会
- 日本アレルギー学会
- 日本夜尿症学会
資格
- 日本小児科学会 小児科専門医
- こどもの心相談医
院長の
ひとりごと
- 子育てを終え(2023.6.18)
- この春に次男が大学に進学し子育てがひと段落し20年の子育てを振り返ってみました。反省点は子供への怒り方です。「あの時は怒りすぎた」と悔やまれることがあります。悔やむ理由は伝えたい事以上に私自身に余裕が無い状況が加わり強く怒ってしまったからです。「余裕の無さ」、これは第三者に指摘されハッとすることがあり、中々自覚するのは難しいです。ただ後々このように後悔するのであればその時の自分に少しでも冷静に穏やかに伝えていても、むしろその方が子供にはちゃんと伝わると言いたいです。良かったと思う点は出来る限り子供を優先して対応してきた事で、その間に自分の自由な時間を失い仕事面でのスキルアップを諦めはしましたが、後々それ以上の見返りがあるということです。大きくなるにつれ親の気持ちを信頼するようになり、思春期など大事な時期に親として伝えたいことが素直に伝わり、反抗期もほとんどなく、結果、自分の目標に突き進んで行きました。そして今でも子供達の存在に癒される日々を送ることが出来ています。とにかくたっぷり可愛がってください。赤ちゃんであれば「抱き癖はない」と思っています。子供は愛情に満足すれば自尊心や自己肯定感が育まれやがて自ら社会へ向かって離れていくものだと思っています。子育ては長いようであっという間です。どうぞたくさん褒め、たくさんの時間を子供のために費やしてあげてください。
- 子どものライフスタイル(2022.11.29)
- これからお子様が園や学校などの集団生活を迎えるにあたり、習い事や家庭での時間の過ごし方において我が家のケースが少しでも参考になればと思いお伝えします。2つ違いの二人息子。兄が幼稚園に入るまでは午前中は家事の合間にベネッセの本や付録、ミニカー、レゴなどのおもちゃで遊び、時々児童館へ連れて行き昼食後、兄弟で昼寝、その後近くの公園へ1~2時間散歩するのが日課でした。兄が幼稚園に入ると弟が幼稚園に憧れヤマハ幼稚園と称してヤマハに通うことに。その後それぞれが4歳になってテニススクールに通わせました(私達夫婦が大学でテニス部だったのでいずれ4人でテニスがしたくて)。兄は小学校に上がると弟の影響でピアノがやりたいと言ってヤマハに、その後祖父に将棋を教わったことがきっかけで将棋センターに通うように。弟はヤマハに通いつつ野球もやりたいと地元の野球チームに。そして二人共小学校3年生から公文(国語と英語)を始めました。<兄;ピアノ、テニス、将棋、公文 弟;ピアノ、テニス、野球、公文>小学生の間は放課後は習い事の合間に友達と遊ぶ時間を確保しつつ浅く広く色々なことをやりました。週末や休みの日はテニスの大会、ピアノの発表会、将棋の大会、ベイブレード(駒)やデュエマ(カード)などの大会イベントに多く参加し(親は専ら付き添い)、予定の無い時は遊園地、小旅行、野菜収穫体験、クワガタ採集、家族テニス、スキー、ボーリング、卓球、自宅ではトランプ、ボードゲームなど家族で過ごすことをずっと続けてきました。試合や大会の参加はメンタルを鍛えるのに少しは役に立ったと思います。習い事のきっかけは色々でしたが後々学校生活に繋がり、合唱コンクールではピアノを担当し部活はテニス部、将棋部に。今では家族でのテニスは子供に手を抜いて相手してもらってます。子供が彩のある人生を送るために好きなことにチャレンジできる機会を与え親もそれを一緒に楽しめるのが良いと思います。そして子供が親元を離れるまでの期間はアッという間です。一緒に過ごす時間はかけがえのないものだと思っています。
- 最近の様子(2022.8.11)
- この度は私の体調自己管理不足で患者様に大変なご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんでした。6月頃からの胃腸炎の流行、先月からのヒトメタニューモウィルス、RSウィルス、手足口病、ヘルパンギーナなどの小児科ならではの感染症の拡大に加えここ数週間の新型コロナウィルスの第7波の勢いにこれまで2年間踏ん張ってきた体力がとうとう尽きました。7月中旬にヒトメタニューモウィルスに感染しやっと回復しかけたところでとうとうコロナにかかってしまいました。幸い、発症は休みの日の午後でした。症状の出方は人それぞれだと思いますが少しでも参考になればと思い簡単に私の場合の症状の経過をお伝えします。倦怠感から始まり、半日で38℃後半まで発熱、発熱2時間後では抗原検査は陰性で発熱9時間後で薄っすらと陽性に。その夜は鼻の奥から眉間にかけて強い熱感と頭重感と締め付けられるような頭痛でした。翌日は38度前後と少し良くなり3日目にやっと解熱しました。最初の2日間は6時間おきにカロナールを内服しました。解熱してから咽頭痛を感じ乾性咳嗽が出始め鼻閉も伴い普通の感冒症状ですが、4日目に嗅覚障害、味覚障害が出現しました。これ以上悪化しないようになるべく安静にして咳と嗅覚味覚の回復を待つのみです。自宅では私一人完全隔離で家族は無事です。洗面、トイレ、シャワー以外は自室にこもっています。しっかり加療し復帰した際には万全の態勢で元気に診療に臨めるように致したいです。皆様、どうぞ感染予防に十分気を付けてお過ごし下さい。
- 私の習い事(2021.4.14)
- 私は3歳からクラシックバレー、4歳からヤマハ音楽教室(エレクトーン)に通い始めました。習い事はこの2つ。バレーは週2回のレッスンでずっと好きでした。エレクトーンは週1回のレッスンで自宅での練習が嫌いで前日にあわてて課題に取り組み、いつも先生に怒られていました。バレーは数年に1回発表会があり衣装を着たり大勢で踊るのがとても楽しかったです。エレクトーンは毎年発表会があり年齢が進むにつれ緊張度が増し段々とミスの多い発表会になっていきました。こんな対照的な2つでしたが、中学に入り塾に通うために大好きだったバレーを辞めエレクトーンだけを続けることになりました。少しずつ進めてきたグレード試験が6級まで来たところで5級の壁に。高校3年生で2回、5級に挑戦するも失敗。向いていないと思いここで一度辞めました。そしてそれから約20年後、札幌大通公園でプロのエレクトーンの演奏を聴き再びエレクトーンが演奏したくなりました。そこで息子が通っていたヤマハで自分もエレクトーンの個人レッスンに通い始め再び5級に挑戦することにしました。ブランクもあり年齢も当初40過ぎ、やはり簡単にはいかず、なんと3度目でやっと合格しました。そして毎年の発表会も学生に交じって参加しましたが相変わらず緊張しすぎて悲惨でした。心臓が飛び出そうで高血圧の私には寿命を縮めるばかりでした。夢はいずれ病院などで慰問演奏会などを行いたいのですがあがり症過ぎて無理そうです。レパートリーはルパン三世、スターウォーズ、TRUTH(F1テーマソング)などです。今は自宅で一人で楽しく演奏しています。今となっては続けていて良かったかな~と思っています。
- 子どもの遊び(2020.8.21)
- このコロナ禍で自宅で過ごす時間が増え子供達のゲーム機やスマホ、インターネットなどのメディアに関わる時間が増え社会問題となっております。そこで子どもの遊びについて自分の経験をお伝えします。(ここで言う子どもとは今や高校生の二人の私の息子ですが・・)2~4歳:車が好きでとにかくトミカ(100台は集めました)、プラレール、レゴ、ベネッセのこどもチャレンジ、4~6歳:アクションヒーローグッズ、やや難易度の上がったレゴ、LaQ、6~9歳:将棋、ベイブレード、ポケモンカード、科学漫画サバイバルシリーズ、ヒックとドラゴン(小説)、9~12歳:縄跳び、ハイパーヨーヨー、デュエルマスターズカード、ハリーポッター(小説)、13歳~:部活(テニス)で忙しくなる・・とこんな感じです。この間、唯一子どもが頑張ったのはゲーム機を一切買わなかったことです。途中友達の家で夢中になって遊ぶことはありましたが何とか我慢して乗り切りそのうち興味が薄れ欲しいと言わなくなりました。ゲーム機を制限したことで体を動かす遊びや自分の好きなことを見つけ新たな趣味を身に着けることができました。今でもスマホやインターネットなどは1日数分~30分くらいで時間を有効に使えていると思います。少しでも参考になれば幸いです。
- クリニックの間取り(2020.7.18)
- クリニックは北東の角に建つビルの3階にあります。北東の壁は全面ガラス張りで見晴らしがいいです。(この構造が気に入りすぐにここに決めました。)待合スペースを外側に設置したので院内はとても明るいです。その内側に同じ大きさの診察室が2つあり、診察の効率化と隔離目的のために設置しました。1つの診察室に大きめの窓があり定期的に開放することで診察空間全体の換気を行っています。以前から間取りの設計をするのが好きで、自宅のリフォームや新築の間取りの設計を自分でやってきましたが、今回のクリニックの間取りを考えるのが一番苦労しました。cm単位でこだわりました!待合の床、診察室のドア、受付カウンター、トイレの壁紙が特に気に入ってます。
- おねしょ(夜尿症)で悩むお子さま、ご家族の方へ(2020.7.8)
- 6歳以上で月数回以上のおねしょが続く場合を夜尿症と診断します。医療機関で適切な診断、治療を受けることで自然経過より3倍近く早く治ると言われています。小学生低学年で10~15%、高学年で5%と頻度の高い疾患です。
普段から夜尿症の初期の対応にはゆっくりと時間をかけたいと思いながらこれまでは慌ただしい診察時間の中で最低限のお話をするのが精一杯でした。今はコロナの影響で診察時間にゆとりがあります。おねしょで悩むお子さま、ご家族の方に一度受診していただけたらと思います。夜尿症の原因の検索、生活指導、薬物療法、アラーム療法などを行っていきます。月に2回ほどの診察で経過を診ていきます。お気軽にご相談ください。 - プロフィール(2020.7.5)
- 高校以降は経歴に書いてありますが、出身は福岡県福岡市です。今でも実家に帰ると博多弁で話します。福岡、東京、山梨、札幌とそれぞれ10年以上長く住んで来ましたがどこも大好きです。
福岡育ちなのに暑さに弱く段々と涼しくなる秋が好きです。そのため秋に咲く秋桜(コスモス)が小さい頃から好きでした。ちなみにラベンダーも好きなので札幌に居た頃は毎年富良野に行っていました。クリニック名を決める時に「成城ラベンダー小児科」も考えましたがこれは周囲に反対されました・・。
「成城コスモス小児科」、サ行が多くて少し言い辛いですが、どうぞよろしくお願いいたします。 - はじめに(2020.7.3)
- 開院してもうすぐ2カ月になります。
このコーナーではクリニックの状況や情報、私の思う事などを少しずつ書いていこうと思っています。初めて受診する方も身近に感じていただけたらと思います。
早速ですが・・このコロナ禍でクリニックへの受診を控えざるを得ない状況からでしょうか、患者さんの来院はかなり少ない状況です。一人一人の患者さんの診察時間をより大切にしようと思っています。受診の際には些細なことでも構いませんので気軽に聞いていただき少しでもお役に立ちたいと思っています。